May 15, 2006

血と骨(上下)

梁 石日 著 幻冬社文庫(2001) 1998年の作品。

映画は未見。
圧倒的な迫力で一気に読まされた。
もう、めちゃくちゃな主人公のめちゃくちゃな物語なんだけども、戦前〜戦後の大阪(特にごちゃごちゃしたところ)、そして朝鮮から来た人々の人生が、リアリティを持って迫ってくる。
途中見たくない物をむりやり見させられているような感じもしたけれど、読後はあまりいやな気持ちはしないのが不思議。

投稿者 HIMEMARU : 09:17 PM | コメント (0)

April 29, 2006

蹴りたい背中

綿矢りさ 著、河出書房新社(2003)

うーん…
主人公の女の子と、中学・高校のころの自分。似てるような気がしないでもないが…そんな昔の情けない自分を取り出して「ほれほれ!」って見せられたって、今更、困惑するだけだし、興味もないのだ。

投稿者 HIMEMARU : 02:41 PM | コメント (0)

April 08, 2006

ペーパー・マネー

ケン・フォレット 著、日暮雅通 翻訳、新潮文庫(1994)

病院の談話室にあった本。
一つの(二つの、かな)事件をめぐって様々な登場人物の動きをオムニバス風に見せて行く、なんかしゃれた感じのサスペンス。
でも後味はそんなには良くない。

投稿者 HIMEMARU : 02:39 PM | コメント (0)

April 07, 2006

逆軍の旗

藤沢周平 著、文春文庫(1985)

病院の談話室にあった本。

確かほとんどが実話・実録に基づいた時代小説集。以外と面白かったです。
表題になっている話も面白かったけど、目明かしの子が父の仇討ちをする話が興味深かった。ものすごく複雑な手続きを経て儀式のように処理されて行くところが、日本的だと思う。

投稿者 HIMEMARU : 02:20 PM | コメント (0)

April 06, 2006

後宮小説

酒見賢一 著、新潮社(1989)

なんだか読んだことがあるなーと思いつつ読み進み、読み終わってやっぱり読んだことあるのを思い出した。
ほんとに記憶力が危なくなっている。
それはともかく、二度目も楽しく読めたことは確か。ちょと少女漫画チックだなぁ、と思っていたら、アニメになっているらしい。

投稿者 HIMEMARU : 02:54 PM | コメント (0)

February 27, 2006

雲ながれゆく

池波正太郎 著、文春文庫(1986)、単行本は1983年。

これは大人の男向けファンタジー小説だな。こんな女がいてほしいと言う願望。
ありえない、と思うのですが。

投稿者 HIMEMARU : 01:11 PM | コメント (0)

January 22, 2006

不味い!

小泉武夫 著 新潮文庫(2005年)

元は2003年の作品。
以前、著者がNHKの「ようこそ先輩」という番組で母校の小学生を相手に授業をされていたのを思い出す。「醗酵」がテーマだったが、納豆とかシュール・ストレミングとかを使ってとても楽しい授業内容だった。
さて、こちらの本は、小泉教授の食をめぐる冒険談。くすくす、にやにやしながら軽く楽しめる。
そして毎日いいかげんな物を食べている自分を少し反省したのであった。

投稿者 HIMEMARU : 08:04 PM | コメント (0)

January 05, 2006

ダ・ヴィンチ・コード(上・下)

ダン・ブラウン 著 越前敏弥 訳 角川書店(2004)

A社のSト氏が貸してくれたのをようやく読む。
ええっと、まずサスペンス小説であったことにびっくり。 いろいろな資料をもとに、モナリザに隠された謎を読み解く!みたいなノンフィクション物かと思っていた。

で、上巻の雰囲気たっぷりの導入や展開はとても面白く、キリスト教にまつわる知らないことも多く、大変興味深かった。
一方後半はちょっとなー。最大のテーマである聖杯の正体はまぁ置くとしても、真犯人の行動や、孫娘が祖父に抱いていた違和感がすんなり解消されたりするのが、どうも納得いきません。ラストで明かされる事実も、まるでワイド劇場のような展開ではないか!さらに付け加えれば、最近作られた映画のシーンを根拠に語られるのはいかがなものかと。

でもまぁ熱中してあっという間に読めてしまった面白い本ではありました。

投稿者 HIMEMARU : 06:43 PM | コメント (0)

November 01, 2004

魚眼漫遊大雑記

野田知佑著 新潮文庫

元は1985年の作品。読んでるうちに以前読んだ事を思い出したけど、最後まで飽きる事なく、読了。

キレのいい文章で生き生きと描き出される遠い国での出来事。ちょっと「ビッグフィッシュ」なエピソードも楽しませてくれる。

最近どうしておられるのだろう、野田さん。昔サインしてもらった本、どこへ行ったかなぁ…

投稿者 HIMEMARU : 12:00 PM | コメント (0)

July 01, 2004

未来の二つの顔

ジェイムズ・P・ホーガン著 山高 昭訳(創元推理文庫)

1979年の作品。
いわばコンピュータ物、ですな。コンピュータは感情を持つか。
冒頭の印象的な場面から、しばらくはやや退屈と思える物語が続くのだが、後半、俄然映画的になって行くあたりからぐぐっと引き込まれる。
きれいなお姉さんとかも出てきて、「スペースオペラ」って言葉を久々に思い出した。
結末はやや楽観的か。人類の前進のために貢献せよ!って、とってもアメリカ的だと思う。
ていうか、最初から人間の概念も教えておけよ。

この本、もともとは「のらくら日記」のお客さんのトシさんおすすめ本。トシさん元気かなぁ。

文中に「オートキャブ」っていう乗り物が出てくるのだが、これって最近のモーターショウで似たようなのを展示してたような。そうそう、トヨタのPM。縦にはつながらないけど。

ところで日本語訳、時代もあるかと思うけど、あまりうまいとは思えないな。
「優秀な空気ブレーキをもっていてよかったな」はないでしょう。
「地方のネットワーク」もちょっと違うでしょう…

投稿者 HIMEMARU : 09:42 PM | コメント (0)

May 30, 2004

ローマは一日にして成らず(上下)

塩野七生著(ローマ人の物語)

新幹線のなかで読み終わりました。
ところどころドラマチック。イタリアに行った事ないけど、行った事のある人にはきっとさらに興味深い事でしょう。

ローマってギリシャと比べて野蛮なイメージを持っていたけど、合理的なシステムを持っていたのだなぁ…

最後の年表のところが笑えるねぇ。
ギリシャやローマがこれだけの歴史を積み重ねている期間、日本はずーっと縄文時代だもん。最後の方でやっと弥生時代。

投稿者 HIMEMARU : 10:00 PM | コメント (0)